「もう働かなくていい生活ができたらな…」
そんなふうに一度でも思ったことがある人に知ってほしいのが、FIRE(経済的自立と早期リタイア)という考え方だ。
FIREを目指す人たちがよく使うのが「4%ルール」という資産運用の目安。
これは、将来の自由を手に入れるために、いくら貯めたらいいのかを計算する超シンプルなルールだ。
🔢 4%ルールとは?
「年間生活費の25倍の資産があれば、資産を減らさずに暮らせる」という考え方だ。
もっとわかりやすくいうと…
年間100万円で生活する人は、2,500万円(=100万円×25)を用意すれば、
毎年4%で運用したときに100万円が得られるので、資産を減らさずに生活できる
ということ。
つまり、資産を切り崩すことなく、利回りだけで生活がまかなえる状態。これがFIREのゴールだ。
💡 どうして4%?
「なぜ4%?」という疑問が出てくる。
この数字の根拠は、アメリカの「トリニティ大学」という大学の研究からきている。
この研究では、株式と債券を組み合わせた資産を長期間(30年以上)運用したとき、
年利4%で資産を取り崩しても、90%以上の確率で資産が尽きなかったという結果が出ている。
つまり、長期的に見れば、4%以内で資産を使えば、
ほぼ減らさずに生活できる可能性が高いというわけだ。
💰 実際にいくら必要?シミュレーションしてみよう
たとえば、自分が年間いくら生活費が必要かをまず考えてみます。
年間生活費 | 必要な資産(×25) |
---|---|
100万円 | 2,500万円 |
150万円 | 3,750万円 |
200万円 | 5,000万円 |
300万円 | 7,500万円 |
「こんなにムリ…」と思うかもしれないが、20代からコツコツ投資を続ければ不可能ではない。
📈 積立投資を続ければどうなる?
たとえば、毎月3万円を年利5%で運用した場合、30年後には約2,500万円に増える。
これは、年収300万円で生活費を100万円に抑えている人のFIREラインと同じ額だ。
つまり、
「いきなり大金を貯める」ではなく
「時間をかけて育てる」ことがカギになる。

⚠ 注意点と現実的な話
4%ルールはとても便利な考え方だが、いくつか注意点もある。
- 将来の利回りは保証されていない
→ 必ず4%で運用できるとは限らない。運用環境や経済状況によって変わる。 - インフレの影響がある
→ 今の100万円と30年後の100万円は同じ価値とは限らない。 - 日本の税制や年金制度はアメリカと異なる。為替がある。
→ 4%ルールは米国の研究ベースなので、日本人には多少調整が必要。為替の影響も考えないといけない。
✅ まとめ:20代の今から知っておく価値アリ!
「4%ルール」は、FIREを目指す人にとっての道しるべ。
でもこれは、単にリタイアを目指すためだけじゃなく、お金に振り回されずに生きるための考え方でもある。
20代でこの考え方に出会えたなら、
・生活費を見直す
・収入を増やす努力をする
・積立投資を続ける
といった行動が、将来の安心と自由につながります。
FIREを本気で目指さなくても、「資産を育てて選択肢を増やす生き方」は、今の時代にピッタリ。
まずは、自分の生活費と資産の棚卸しから始めてみませんか?


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