【企業型DC】運用は「海外株式100%」が最適解である5つの理由~長期運用の黄金ルール~

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「会社で確定拠出年金(企業型DC)に入っているけど、どれを選べばいいのかわからないです…。」

「そんな悩みを持つ20代~40代の会社員の方へ、最適解を教えます」

実は、企業型DCの運用において海外株式100%での運用が、長期的に見て最適解なのです。

なぜ多くのプロが「海外株式インデックスファンド」を推奨するのか?

その理由を、投資初心者にもわかりやすく5つに分けて解説します。


目次

企業型DCは、「海外株式100%」が最適解である5つの理由

理由①:長期運用で「海外株式インデックスファンド」がマイナスになった例はない

過去のデータから、米国や全世界に投資する**インデックスファンド(市場全体に連動する商品)**は、15年以上の長期で運用すれば「元本割れしたことがない」という結果が出ています。

これは、米国の株価指数(S&P500など)や**全世界株式(MSCI ACWI)**に基づく実績からも明らかです。

企業型DCは基本的に60歳まで引き出し不可。つまり、自動的に15年以上の長期運用になるので、この「リスク分散と長期成長の恩恵」をしっかり受けることができます。


理由②:資産クラスで見ると、株式の成長力は圧倒的

投資対象には以下のような資産クラスがあります:

  • 株式(国内・海外)
  • 債券(国内・海外)
  • 定期預金
  • 不動産(REITなど)

この中で、もっとも成長力が高いのが「株式」です。
特に、グローバル経済の成長に直接関与する海外株式
は、人口増加・技術革新・消費拡大といった要因により、長期で見ればリターンが非常に高い傾向にあります。

一方、債券や定期預金はリスクが小さい代わりに、リターンもかなり限定的。若いうちから安定重視に振ってしまうのは、もったいない選択とも言えます。


理由③:60歳まで引き出せないから「暴落時に狼狽売りできない」

投資で一番やってはいけないのが、「暴落したから怖くて売ってしまう=狼狽売り」です。

しかし企業型DCでは、原則60歳まで資金を引き出せません
つまり、一時的に市場が大暴落しても、売りたくても売れないという状況になります。

実はこれが、初心者にとって最高のリスクコントロールになります。
放っておいても「ほったらかし投資」ができるので、感情に流されず資産を育てられるのです。


理由④:商品は1本だけでOK!リバランスの手間もいらない

企業型DCでは、多くの人が運用商品の選定に悩みますが、「海外株式インデックスファンド1本」で完結させることが可能です。

たとえば、

  • eMAXIS Slim先進国株式インデックス
  • 野村外国株式インデックスファンド

などの信託報酬(手数料)の安い商品を1本選ぶだけでOK。

※手数料の目安は、0.2%以下が合格範囲。ただし、企業によって選べる銘柄も変わるので、参考程度で大丈夫です。0.2%より高くても最安のものを選んでください。

若いうちは資産配分のリバランス(株式と債券の調整)も不要で、管理コストも最小限です。
難しいことを考えず、放置で資産を増やせるのは大きなメリットです。


理由⑤:「株式100%」の精神力を鍛えることができる

資産運用においてもっとも重要なのは、メンタルの安定です。
「リスクは怖い」「暴落したら不安」と思ってしまうと、適切な投資判断ができません。

そこで、若いうちから株式100%で運用する習慣をつけておくことで、値動きに慣れ、感情に左右されない投資家メンタルが身につきます。

50歳を超えたあたりから、リスクを下げるために債券などの安全資産に徐々に切り替えていくことも考えられますが、精神的な準備が整っていれば、焦らず冷静に判断できます。


【まとめ】企業型DCは海外株式インデックス1本でOK!

理由内容
理由① 長期運用で元本割れなし15年以上運用するDCなら、株式の恩恵をフルに受けられる
理由② 株式は最も成長する資産特に海外株式は成長エンジンとして期待大
理由③ 売れないから売らない引き出し制限がむしろ「暴落への耐性」になる
理由④ 手間が一切かからない1本だけ選べば、管理・リバランスも不要
理由⑤ メンタルが鍛えられる値動きに慣れて、将来の資産配分の判断も落ち着いてできるように

企業型DCは、長期運用が前提となるため、成長資産に振り切る戦略がもっとも合理的です。

まずは「海外株式インデックス1本」を選び、手数料の低い商品でコツコツ積立てていきましょう。
投資初心者でも始めやすく、かつ合理的な選択肢です。

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この記事を書いた人

元・無知な現場マン。

2023年9月、3級FP技能士合格。
2025年2月、3級簿記検定合格。

現在40代、妻と息子2人の4人家族で、工場勤務をしながら、日々人生をアップデート中。

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