目次
結論
- Yahoo!ファイナンスで「配当利回り(会社予想)」ランキングから候補を出す
- IRバンクで候補銘柄の財務10項目をチェック
- 罠(タコ足分配・一時要因・過度な割高)を避けて分散購入
STEP1:Yahoo!ファイナンスで「高配当候補」を出す
- 「Yahoo!ファイナンス」を開く
- 上部の 「日本株」 → 「日本株ランキング」 をクリック
- 左側メニューから 「配当利回り(会社予想)」 を選ぶ
- 利回り順に銘柄が並ぶ → この一覧が“高配当候補群”
- REIT・ETFは今回は除外(事業会社の高配当株に絞る)
- 利回りが極端に高い銘柄は“減配前・一時要因”のことがあるので後述の10項目で必ず精査



STEP2:IRバンクで「財務10項目」を一発把握
- 検索で 「IRバンク」 を開く
- 左上の 「証券コード」 に対象銘柄のコードを入力
- 画面中央付近の 「決算」 をクリック
- 年次推移の財務一覧が表示 → ここで10項目を順に確認



判断の柱:財務10項目(基準と見方)
表示場所は「決算」ページの推移グラフや表で概ね確認できます。業種特性による例外もあるため、**あくまで“目安”**として活用してください。
- 売上高
- 目安:右肩上がり(年平均+3%以上だと理想)
- 理由:長期で“需要が伸びる事業”は配当の源泉が拡大
- 注意:景気敏感(資源・市況品)は凸凹が大きい
- 営業利益率
- 目安:10%以上(業種により5〜10%でもOK)
- 理由:高い付加価値や価格転嫁力の証
- 注意:一時利益(資産売却益等)が含まれていないか
- EPS(一株当たり利益)
- 目安:右肩上がり
- 理由:一株あたりの“稼ぐ力”が増えるほど増配余地も拡大
- 注意:希薄化(増資・ストックオプション)や特損・特益でブレないか
- 営業CF(営業キャッシュフロー)
- 目安:安定してプラス、できれば右肩上がり
- 理由:現金ベースで本業が稼げていることが配当の土台
- 注意:運転資金の増減で一時的にブレることあり(トレンドで確認)
- 一株配当
- 目安:増配傾向(据え置きでも安定ならOK)
- 理由:配当政策のコミットメントが強いほど投資家フレンドリー
- 注意:記念配当・特別配当で一時的に高く見えないか
- 配当性向
- 目安:30〜50%
- 理由:無理のない範囲で配当実施=持続可能性が高い
- 注意:80%超は警戒(景気後退で減配リスク)
- 自己資本比率
- 目安:40%以上(資本集約型や金融は例外)
- 理由:財務健全性が高く、金利上昇局面でも耐性がある
- 注意:銀行・保険など金融業は別指標(規制資本)で判断
- 現金等(現預金)
- 目安:中長期で増加傾向
- 理由:有事に減配せず耐える“緩衝材”
- PER(株価収益率)
- 目安:15倍より極端に高くない(業種平均や自社5年平均と比較)
- 理由:割高すぎると利回り維持の“逆風”(下落リスク)
- PBR(株価純資産倍率)
- 目安:1倍より極端に高くない(1.0〜1.5倍あたりが目安)
- 理由:解散価値に対する割高度の簡易目安
よくある“高利回りの罠”を回避するコツ
- タコ足配当:配当性向が恒常的に高すぎる(80%超)
- 特殊要因の利回り:記念配・特別配で一時的に高い
- 急落後の見かけ利回り:業績悪化で減配可能性が高い
- 低流動性・超小型:売買が難しく価格が歪みやすい
- 一銘柄集中:業績ショックでポートフォリオ全体が沈む
ポートフォリオ運用の基本
- 分散:業種・配当月を分散(例:70銘柄以上)
- 買いの基準:過去の利回りレンジで段階買い
- 売りの基準:
- 減配・無配、前提崩れ(収益構造の悪化)
- TOB/上場廃止で配当が消えるケース
実際の選び方フロー(超実践)
- ランキングで**利回り3.5〜6%**の事業会社を抽出
- IRバンクで財務10項目の○×判定(**9/10以上○**を合格ラインに厳しく設定)
- セクターが偏らないように分散でエントリー
いかがだったでしょうか!?イメージできましたか?
この手順は再現性が高く、続けやすいのが最大の強み。
「利回りの数字」だけでなく、“配当を支える中身” をIRバンクの10項目で確認することが、増配が続く“財務優良企業” に近づく最短コースです。
少しづつやり方をマスターして、コツコツ優良株を積み上げていきましょう!!
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