【初心者向け】遺族年金はいくらもらえる?仕組みをやさしく解説

この記事は約 6 分で読めます
目次

はじめに

「もし自分が亡くなったら、妻や子どもはどうやって生活するのだろう?」
家族を持つ人なら、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

そんな不安に応えるのが「遺族年金」という公的制度です。
本記事では 「誰が」「いくら」「どんな条件で」受け取れるのか を、初心者向けにやさしく解説していきます。


遺族年金の全体像

遺族年金は、大きく分けて次の2つで成り立っています。

  • 遺族基礎年金(国民年金)
  • 遺族厚生年金(厚生年金)

自営業の方は「基礎年金のみ」、会社員や公務員は「基礎+厚生」の2本立てです。

  • 2階:遺族厚生年金
  • 1階:遺族基礎年金

遺族基礎年金とは?

遺族基礎年金は、国民年金に加入していた人が亡くなったときに支給されます。
対象は「子どものいる配偶者」または「子ども本人」です。

金額(年額)

※「保険BOOK」より引用

例:妻+子2人の場合
83万1700円+23万9,300円+23万9,300円 = 131万300円/年(=月11万円いかないくらい)


遺族厚生年金とは?

遺族厚生年金は、厚生年金に加入していた人が亡くなったときに支給されます。
つまり、会社員や公務員の家庭が対象です。

金額は「亡くなった人の給料や勤続年数」に応じて変わります。
ざっくり言えば、**働いていた収入の一部(老齢厚生年金の4分の3)**が上乗せされるイメージです。

厚生年金に加入していた期間が25年(300ヶ月)の場合の、標準報酬月額別の支給目安は下の表のとおりです。

※「保険BOOK」より引用


誰が受け取れるのか?

遺族年金を受け取れる人は決まっています。

  • 妻と18歳未満の子ども
  • 子どものみ(両親がいない場合)
  • 夫(55歳以上で妻が亡くなった場合など条件つき)

👉 基本的には「妻と子どもが中心」と覚えておけばOKです。


支給が終了する条件

遺族年金はずっと受け取れるとは限りません。

  • 子どもが18歳になった年度末で「遺族基礎年金」は終了
  • 配偶者が再婚すると受給権を失うことがある
  • 遺族厚生年金は、妻が生涯受給できるケースもあり

金額シミュレーション(具体例)

では、実際にどのくらいの金額になるのかを見てみましょう。

ケース:夫(標準報酬月額30万円・加入25年【300カ月】)、妻、子2人

項目年額月額換算
遺族基礎年金約131万300円約11万円
遺族厚生年金約36万9968円約3万円
合計約168万268円約14万円
どん☆

👉 家計の支出が「月25〜30万円」かかる家庭では、不足してしまうことが分かります。 でも、不足分が把握できれば必要な保険料も分かりますので、無駄に保険をかけすぎることもなくなりますね!!


まとめ

  • 遺族年金は「遺族基礎年金+遺族厚生年金」で成り立っている
  • 子どもの有無や年齢によって金額は大きく変わる
  • 公的な仕組みなので「ゼロではない安心感」が得られる
  • ただし生活費をすべてカバーするのは難しいケースも多い

万が一のときに家族を守るためには、遺族年金があること、そして仕組みを知っておくことが重要となります。

どん☆

遺族年金は個別のケースによって金額が変わってきます。みなさんの状況に応じて計算してみてくださいね!!

あわせて読みたい
2極化が進む時代|お金の勉強をしない人は貧乏に、学ぶ人はどんどん富む はじめに これからの時代、ますます お金の2極化 が進んでいきます。その分かれ道を決めるのはシンプルで、お金の勉強をしているか、していないか。 お金の勉強をしない...
あわせて読みたい
老後資金の運用に注意!!退職金で初めて資産運用をする人の実態と失敗パターン はじめに 退職金は多くの人にとって一生に一度の大金です。「老後を安心して過ごすために増やしたい」と考えるのは自然なことですが、実際には退職金運用に失敗してしま...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

20代でお金の知識ゼロからスタート。
40代に入りセミリタイヤ達成。
でもサラリーマン継続中。
普段は地方の工場で組立作業員として働きながら、FPとして日々活動しています。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次