【初心者向け】AGGとLQDとは?安定運用を目指す債券ETFをやさしく解説

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「株式だけじゃなく、もっと安定した資産に分散したい」
そんな人に注目されているのが、米国債券ETFの代表格である「AGG」と「LQD」です。

この記事では、これらのETFがどんな商品なのか、どんな違いがあるのか、初心者にもわかりやすく解説します。


目次

✅ ETFとは何か、ざっくりおさらい

ETF(上場投資信託)とは、「投資信託が株式のように証券取引所で売買できる仕組み」のこと。

ETFのメリットは以下のような点です。

  • 少額から投資できる
  • 株と同じようにリアルタイムで売買できる
  • 手数料が比較的安い
  • 分散投資がしやすい

債券ETFであるAGGやLQDもこの仕組みを活かして、個人でも手軽に「債券に分散投資」できるのが魅力です。


📘 AGGとは?──米国債券市場にまるごと投資

AGG(iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF)は、アメリカの債券市場に幅広く投資できるETFです。

🔹特徴

  • 投資対象:米国の国債、地方債、モーゲージ債、社債など
  • リスク:低め(特に国債の比率が高いため)
  • 運用会社:ブラックロック
  • 信託報酬:0.03%(非常に低コスト)

AGGは、米国の債券市場全体のインデックス(Bloomberg U.S. Aggregate Bond Index)に連動しているため、個人でも債券市場全体の値動きをおさえながら分散投資が可能です。

🔸こんな人におすすめ

  • 株の暴落時のリスクヘッジをしたい
  • 安定収入(分配金)を得たい
  • 米国の安全資産に投資したい

📕 LQDとは?──優良企業の社債に集中投資

**LQD(iShares iBoxx $ Investment Grade Corporate Bond ETF)**は、米国の信用格付けが高い企業の社債に投資するETFです。

🔹特徴

  • 投資対象:米国の投資適格企業(グレードが高い企業)の社債
  • リスク:AGGよりやや高め(企業信用リスクがあるため)
  • 信託報酬:0.14%
  • 分配利回り:AGGより高い傾向(約3〜4%)

投資先には、マイクロソフトやアップルなどの超大手企業も含まれています。LQDは企業の信用リスクを取りつつも、比較的安定して高めの利回りを期待できます。

🔸こんな人におすすめ

  • 債券でも少し高めのリターンを狙いたい
  • 信用力のある企業に投資したい
  • 株と債券の中間くらいのリスクで運用したい

AGGとLQDの違いを比較

項目AGGLQD
投資対象米国債券全体(国債・社債・住宅ローン債など)米国の優良企業の社債
リスク低めやや高め
分配利回り約2〜3%約3〜4%
信託報酬0.03%0.14%
値動きの安定性高い少しブレやすい(信用リスクのため)

AGGは「守りの債券ETF」、LQDは「攻めすぎないバランス型」といったイメージです。


🧠 どちらを選ぶべき?

資産運用の目的やリスク許容度によって使い分けるのがベストです。

  • 安定第一の人 → AGG
  • 少しリスクをとって利回りを求めたい人 → LQD
  • 両方を組み合わせて分散投資 → AGG+LQD

特に株式メインの人がリスクヘッジとしてAGGを少し組み込むのは王道のスタイルです。


✅ まとめ

  • AGG:米国債券全体に投資。超低コスト・安定型。
  • LQD:米国優良企業の社債に集中投資。やや高利回り。
  • リスク分散を考えるなら、株式と債券をうまく組み合わせるのが大事。

初心者でも購入しやすいETFで、世界中の資産運用のプロも活用しているのがAGGとLQDです。
自分の投資スタイルに合わせて、「守りの選択肢」として債券ETFを取り入れてみましょう。

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この記事を書いた人

元・無知な現場マン。

2023年9月、3級FP技能士合格。
2025年2月、3級簿記検定合格。

現在40代、妻と息子2人の4人家族で、工場勤務をしながら、日々人生をアップデート中。

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