はじめに:貯金の目的は「安心して生きるため」
あなたは、もし明日会社が倒産したり、病気で働けなくなったら、何ヶ月生活できますか?
そんなときに支えになるのが 「生活防衛資金」 です。
資産形成というと「投資」や「NISA」などが注目されがちですが、
実はこの生活防衛資金こそが、すべての土台になります。
まずは“守りのお金”をしっかり持っておくことで、
将来のリスクに慌てず、安心して攻めの投資にも取り組めるようになります。
① 生活防衛資金とは?
生活防衛資金とは、**収入が途絶えたときでも生活を維持するための「緊急用資金」**のこと。
簡単に言えば、「もしもの時に備えた安心のお金」です。
たとえばこんな状況に対応できます👇
- 会社の倒産・リストラ
 - 病気やケガでの休職
 - 家電の故障、車の修理などの突発出費
 - 家賃・食費などの生活費
 
「貯金=目的がないお金」ではなく、
この生活防衛資金は“生きるためのお金”なんです。
② 生活防衛資金はいくら必要?(目安の考え方)
必要額は、あなたの生活スタイルによって異なりますが、
一般的には次のように考えるのが目安です。
| 家族構成 | 目安期間 | 必要額の目安 | 
|---|---|---|
| 独身(実家暮らし) | 3ヶ月分 | 生活費 × 3 | 
| 独身(一人暮らし) | 6ヶ月分 | 生活費 × 6 | 
| 夫婦・子供あり | 6〜12ヶ月分 | 生活費 × 6〜12 | 
✅ 具体例
たとえば、毎月の生活費が20万円の場合
- 独身なら:20万円 × 6ヶ月 = 120万円
 - 家族ありなら:20万円 × 12ヶ月 = 240万円
 
これくらいを「絶対に使わないお金」としてキープしておくと安心です。
③ 貯金ゼロからの生活防衛資金の作り方
「そんなに貯められない…」という人も大丈夫。
最初から大金を目指すのではなく、段階的に貯めていきましょう。
ステップ①:まずは5万円を目指す
→ 突発的な出費(スマホ故障・冠婚葬祭)に備えるための第一歩。
ステップ②:次に3ヶ月分の生活費を貯める
→ 失業や病気などの“ショック時”に耐えられる額。
ステップ③:最終的に6〜12ヶ月分を完成させる
→ 投資を始めても不安にならない“安心の土台”ができる。

💡 ポイント
- 貯金用口座を分ける(使う口座と防衛資金口座を別に)
 - 定期的に自動積立設定をして“貯金を習慣化”する
 
④ どこに置いておくのがベスト?(おすすめの保管場所)
生活防衛資金は「安全性と流動性」が最優先。
つまり、減らず・すぐ使える場所に置くことが大切です。
| 種類 | メリット | デメリット | 
|---|---|---|
| 普通預金 | すぐ使える | 金利が低い | 
| 定期預金 | 安全・使いすぎ防止 | すぐ引き出せない | 
| ネット銀行(例:楽天銀行) | 金利が高め(0.1〜0.3%) | ネット管理が必要 | 
👉 おすすめは「ネット銀行の普通預金」。
金利が高く、いつでも引き出せるバランス型です。
⑤ 投資を始める前に、まずは守りを固めよう
つみたてNISAやインデックス投資を始める前に、
まずは生活防衛資金を準備することが大切です。
投資中に相場が下がっても、「防衛資金」がある人は動じません。
逆に、防衛資金がない人ほど「下がったから怖い」と焦って売ってしまいます。
防衛資金は、心の安定剤でもあるのです。
⑥ まとめ:防衛資金があるだけで人生が変わる
- 万一の時も焦らない
 - 投資でリスクを取れるようになる
 - 心の余裕が生まれる
 
「防衛資金=安心のストック」
これがあるだけで、あなたの人生は驚くほど安定します。
まずは1ヶ月分でもOK。
コツコツと貯めて、“いつでも安心して挑戦できる自分”を作っていきましょう。
どん☆投資よりも、まずは守りの土台を。
お金の心配がなくなると、人生の選択肢が一気に広がります。









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