家計管理は、収入と支出のバランスをコントロールする基本スキルだ。
特に手取り18万円前後の20代にとっては、ここでの工夫が未来の経済的な安定に直結する。
毎月の給料が限られている分、しっかりと計画を立てておくことが大切だ。
【1. 収入を正しく把握する】
まずは、自分の収入を正確に把握することから始めよう。
給料明細には基本給、残業代、各種手当、控除などが記載されているが、実際に手元に入るのは“手取り”の額。
- 手取りの計算方法:基本給 + 各種手当 – (税金 + 社会保険料 + その他控除)
- 年収と手取りのギャップ:表面上の年収と実際に使える金額の差に注意
- ボーナスは含めないで考える:ボーナスは必ず支給されるものではない。毎月の手取りで考えることが重要
意外と多くの人が、給料の全額を使えると思い込んでいるが、税金や社会保険料の天引きを考慮すると手取りはかなり減る。
【2. 支出を記録して把握する】
家計管理の基本は、支出を“見える化”することだ。
何にどれだけ使っているのかを知ることで、無駄を見つけることができる。
まずは家計簿をつけてみる:マネーフォワードMEやExcel、紙の家計簿など、自分に合った方法で記録
支出の分類:
- 固定費(家賃、水道光熱費、通信費、生命保険料、サブスク費等)
- 変動費(食費、被服費、医療費、ガソリン費、日用品費、美容費、娯楽費)
- 不定期な支出(固定資産税、自動車税、車検費、火災保険料、自動車保険料、クレカ年会費等)
可能な限り、細かく洗い出す。
家計簿を付けていけば、自然と必要な支出が分かってくるはずだ。
実際に数字で見ると、“なんとなく使っている”お金がいかに多いかが分かる。
【3. 貯蓄と予算を設定する】
支出が把握できたら、次は貯蓄の目標を立てよう。
目標があれば、日々の支出管理もやりがいが出る。
- 生活防衛資金:最低でも月収の6ヶ月分を貯める(月収18万だと100万円程度)
- 毎月の貯蓄額を設定:給料日のタイミングで自動的に貯金する仕組みを作る
- 短期・中期・長期の目標:旅行、車購入、結婚資金など、時期に応じた目標を設定
また、無理なく続けるために、日常の楽しみも予算に組み込むことが大切だ。
【4. 無駄な固定費を削る】
毎月決まってかかる固定費は、一度見直せばその後もずっと効果が続く。
- 通信費:格安SIMやインターネットのプラン見直し
- 保険:必要以上に高額な保険に入っていないか
- 年会費:クレジットカード等を多く持ちすぎていないか
- サブスク費:使っていないサービスがないか確認
固定費は気づかないうちに支出の大部分を占めていることが多いので、定期的に見直すことがポイント。

【5. お金を増やす仕組みを作る】
貯金だけではお金は増えない。
次のステップとして“お金に働いてもらう”ことも考えよう。
- 積立投資:新NISAやiDeCoなどの非課税制度を活用
- 副業やスキルアップ:収入源を増やす工夫
- 資産運用:長期的に資産を増やすための選択肢
特に20代からの積立投資は、時間の力を活かせるので大きなメリットがある。

【まとめ】
家計管理は習慣の積み重ね。
最初は面倒に感じるかもしれないが、少しずつ意識することで確実にお金の不安が減っていく。
まずは支出の見直しから始めて、次に貯蓄、そして投資へとステップアップしよう。


コメント