社会人として初めての給料を手にしたとき、多くの人が「思ったより少ないな」と感じるのではないか。
これは、給与からさまざまな税金や保険料が差し引かれているからだ。
今回は、20代で働き始めたばかりのあなたに向けて、知っておくだけで損をしない「お金の基本」を5つにまとめて解説する。
1. 給料明細の見方を覚える
給料明細には、「基本給」「手当」「控除」など、様々な項目が記載されている。特に大切なのは、次の3点だ。
- 支給額:基本給、残業代、通勤手当など
- 控除額:健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税、住民税
- 差引支給額(手取り):実際に口座に振り込まれる金額
例えば、額面で25万円の給料があっても、手取りは20万円前後になる。この差額を理解していないと、「なんでこんなに少ないの?」と戸惑ってしまうことになる。
2. 所得税と住民税の違いを知ろう
- 所得税は、毎月の給料から天引きされ、1年の終わりに精算される(年末調整)。
- 住民税は、前年の所得に応じて翌年から支払いが始まる。社会人1年目は住民税がかからないが、2年目から一気に引かれるため、注意が必要である。
【自分の失敗談】 2年目になったら手取りは増えるだろうと思っていたのに、住民税が引かれ始めて逆に、「手取りが減った!」と驚いてしまった。こう思う人は意外と多い。あらかじめ月1万円ほど貯金して備えておくと安心だ。
3. 社会保険とは何か?
社会保険は、万が一の病気やケガ、老後の生活を支える仕組みだ。会社員であれば、自動的に以下の保険に加入することになる。
- 健康保険:医療費の自己負担が3割で済む
- 厚生年金:将来の年金受け取りに直結
- 雇用保険:失業したときに給付がある
【ポイント】 会社が保険料の半分を負担してくれているので、実は非常に手厚い制度。この内容を知らずに民間の保険に入りすぎるのはナンセンス。無駄な出費になる可能性があるから注意!!
4. 貯金の習慣を身につけよう
給料を全部使ってしまわないためには、「先取り貯金」が鉄則だ。給料日すぐに、1万円でもいいので自動で貯金口座に移す仕組みを作ろう!
【自分の失敗談】 「余ったら貯金しよう」と思ってて、全く貯金出来なかった。自動的に天引きされる仕組みを作って、無理なく続けよう。

5. クレジットカード・ローンの使い方に注意
社会人になると、カードも簡単に作れるようになる。
しかし、「今月はキツイからカードで払おう」は、とても危険な兆候だ。
- リボ払いは絶対にNG(利息が高く、借金地獄に)
- カードはあくまで”現金と同じ”感覚で使う
- 分割払いは手数料を確認する
【自分の失敗談】社会人1年目に、20万円くらいする高額商品を最大分割回数の36回で購入。理由は、そうすれば月々の支払いが一番低くなって楽だと思ったから。払っても払っても支払いが終わらず、気づけば支払の半分以上が手数料を支払っていることに。結局、一括で支払った方が一番お得だと後から気付いた。(その前に高額商品なんて必要ないんだが。)

✅ まとめ
社会人1年目は、お金に対する知識が乏しい状態からのスタートだ。
しかし、今回紹介した5つのポイントを押さえておくだけで、将来の経済的な安心につながるはずだ。
しっかり給料明細を読み解き、税金や保険の仕組みを理解し、地に足のついた貯金・支出の管理を始めていこう。
今こそ、未来の自分を助ける第一歩だ。



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