配当金は再投資するのが正解か?資産を最大限増やすなら再投資。だけど・・・

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目次

はじめに

株式投資をしていると気になるのが 「配当金の使い道」 です。

  • 配当金は再投資して複利効果を狙うべきか?
  • それとも生活を豊かにするために使ってしまうのか?

結論から言うと、
👉 資産を最大限増やしたいなら再投資、でも今を充実させたいなら使うのも正解 です。


1. 配当金を再投資するメリット

複利の力で資産が増える

配当金を再投資すれば、その配当金がさらに新しい配当を生み出します。
いわゆる「雪だるま式」の複利効果です。

  • 配当金を全て再投資する
  • 配当が増える → 投資額が増える → さらに配当が増える

👉 長期で見れば、再投資が資産形成の最強戦略であることは間違いありません。


2. ただし「今の生活は良くならない」

一方で、再投資だけしていると 今の生活には何の変化も起きません

  • 生活費が楽になるわけではない
  • 娯楽や楽しみを味わえるわけでもない

将来のために今を我慢しすぎてしまうと、投資自体がつらく感じてしまうこともあります。


3. 配当金を「使うこと」のメリット

配当金はあえて 今の生活に使う のも大きな意味があります。

  • 「配当金があるおかげで旅行に行けた」
  • 「配当金で外食できた」

こうした経験が 配当金のありがたみを実感させ、モチベーションを高める のです。

👉 「もっと資産を増やしたい!」「もっと自由に使えるようになりたい!」という気持ちにつながります。


4. お金は何のために増やすのか?

そもそも私たちは何のために資産を増やしているのでしょうか?

  • 老後の安心のため?
  • 生活の安定のため?

もちろん大事ですが、「今を楽しむこと」も同じくらい大切です。
日本人は「亡くなるときが一番お金持ち」と言われるほど、貯め込んで使わない傾向があります。
でも、それでは何のためにお金を貯めてきたのか分かりません。


5. 子供に残すのは本当に正解か?

子供に資産を残すことは悪いことではありません。
ただし、研究によると「子供にお金を与えすぎると、かえってお金に弱くなる」ことも指摘されています。

👉 親がやるべきことは「お金を残すこと」ではなく「お金との付き合い方を教えること」。
残すにしてもバランスが大事です。


6. 再投資と消費のバランスを考えよう

下のグラフは「配当金を再投資する場合」と「配当金を使ってしまう場合」を比較した20年シミュレーションです。

  • 再投資する:20年後に資産は約3.2倍
  • 使う:20年後に資産は約2.2倍

📊 どちらが正しいということではなく、自分のライフスタイルや目的に合わせてバランスを取ることが大切です。

📊 シミュレーションの前提

  • 初期投資額:100万円(便宜的に設定)
  • 想定リターン(トータル)年率6%
     → 株価の値上がり+配当込みの平均的な株式市場リターンを想定
  • 配当利回り年率2%
     → トータル6%のうち、2%を配当として受け取り、残り4%を値上がりと仮定

ケース1:配当金を再投資

  • トータル6%を毎年複利で回す
  • 20年後:約 3.2倍

ケース2:配当金を使う

  • 配当2%は毎年そのまま消費
  • 残り4%だけで資産が複利成長
  • 20年後:約 2.2倍

まとめ

  • 資産を最大限増やしたいなら 配当金を再投資
  • 今の生活を充実させたいなら 配当金を使う
  • 両方のバランスを取りながら、自分に合ったスタイルを選ぶのがベスト
  • お金は「将来のため」だけでなく「今を楽しむため」にも使うもの

👉 配当金は 増やすために再投資するのも正解、生活を豊かにするために使うのも正解
あなたの人生の目的に合わせて、上手に使い分けていきましょう。

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この記事を書いた人

20代でお金の知識ゼロからスタート。
40代に入りセミリタイヤ達成。
でもサラリーマン継続中。
普段は地方の工場で組立作業員として働きながら、FPとして日々活動しています。

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