はじめに
「財務諸表なんて経理や経営者が見るものでしょ?」
そう思っている人は多いかもしれません。
でも実は、サラリーマンこそ財務諸表を読めるようになるべきなんです。
なぜなら、財務諸表を読めるようになると、
- 自分の会社の将来が見える
 - 倒産リスクを早めに察知できる
 - 投資でも“金のにわとり”を見つけられる
 
つまり「攻め」と「守り」の両方で役立つスキルなんです。
財務諸表を読めると何がわかるのか
財務諸表は、会社の「健康診断書」です。
この中には、企業の体力や成長性、収益力などがすべて数字で表されています。
🔹 財務諸表で見える主なポイント
- 売上高:どれだけ稼いでいるか
 - 営業利益・経常利益:どれだけ効率よく儲けているか
 - 利益率:売上に対してどのくらい利益を出せているか
 - 現金・借入金:会社のキャッシュの余裕度
 - 利益剰余金:過去に貯めた内部留保
 
自分の会社の“未来”を読む
財務諸表を見れば、自分の会社の将来をある程度予測できます。
- 売上が伸びていて利益率も高い → ボーナスに期待できる!
 - 売上はあるけど利益が薄い → 経営が厳しくなるかも…
 - 現金が多く利益剰余金も厚い → 倒産の心配は少ない
 - 借金が増えて赤字続き → 転職を考えるサイン
 
つまり、財務諸表は「自分の会社が今どんな状態なのか」を数字で教えてくれる鏡のようなもの。
これを読めるかどうかで、あなたの“危機察知力”は大きく変わります。
転職先選びにも役立つ!
財務諸表を理解できれば、転職先を「イメージ」ではなく「数字」で判断できるようになります。
- 売上・利益率・自己資本比率が高い企業 → 安定して長く働ける
 - 売上は大きいけど利益が薄い企業 → 経営効率が悪い可能性あり
 - 借入金が多く、利益剰余金が少ない → 倒産リスクが高い
 
求人票や企業HPの言葉ではなく、数字で企業を見抜ける力があれば、転職の失敗リスクを減らせます。
投資にも役立つ!“金のにわとり”を見抜く力が身につく
財務諸表を読めるようになると、高配当株の銘柄選びにも非常に役立ちます。
なぜなら、投資で長く利益を得るためには、財務が健全で稼ぐ力のある企業を選ぶことが重要だからです。
🔹 財務諸表で見るべきポイント
- 売上が伸びているか
 - 営業利益率・ROEが高いか(=経営が効率的)
 - 借金が少なく、自己資本比率が高いか(=財務健全)
 - 配当性向が適正か(30〜50%程度)
 
こうした条件を満たす企業は、まさに“金のにわとり”。
配当を安定的に生み出しながら、長期的に株価も成長していく可能性が高いです。

「自分は経理じゃないから関係ない」は危険!
どんな職種でも、会社の経営状態は無関係ではありません。
もし自分の会社の財務がボロボロだったら、どんなに現場で頑張っても将来は不安です。
ある朝出社したら、突然「会社が倒産していた」なんて話も実際にあります。
財務諸表を読む力は、自分の人生を守る防御力にもなるのです。
財務諸表を理解するには?簿記が最強の教材
財務諸表を読めるようになるには、簿記の知識がとても役に立ちます。
簿記3級を学べば、
- 損益計算書(P/L) → 会社の「成績表」
 - 貸借対照表(B/S) → 会社の「健康診断書」
 - キャッシュフロー計算書(C/F) → お金の「流れ」
 
この3つの関係が理解できるようになります。
簿記3級とFP3級は「お金のひらがな・カタカナ」
- 簿記3級:企業のお金の流れを読む力
 - FP3級:個人のお金の守り方・増やし方
 
どちらもお金の知識の基本であり、社会人なら必ず身につけておきたい「教養スキル」です。
まとめ:財務を読める人は“お金のプロ”になれる
- 財務諸表を読めれば、自分の会社の将来が見える
 - 転職先の安全性も数字で判断できる
 - 高配当株の「金のにわとり」を見抜けるようになる
 - 簿記3級の知識で基礎は十分
 
👉 財務諸表を読めるようになることは、
「お金を守る力」と「お金を増やす力」の両方を手に入れること。
社会人として、投資家として、
数字を味方につければ、あなたの未来はより安定し、より豊かになります。




			
			
			
			
			
			
			
			
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