
債券って聞いたことはあるけど、なんだか難しそう…
債権と株式って何が違うんだろう?
みなさんも、そんなふうに思っていませんか?
実は投資の世界には、株式以外にも安定的にお金を増やす手段がいくつかあります。その代表格が「債券(さいけん)」です。
株と違って値動きが穏やかで、安定した利息が得られるため、「リスクを抑えた投資をしたい人」に選ばれる傾向があります。
この記事では、債券とは何か、どうやって利益が出るのか、どんなリスクがあるのかをわかりやすく解説します。



投資やお金の勉強を始めると、「株」「投資信託」と並んでよく出てくるのが「債券」だよ。
🔍 債券とは何か?
簡単に言えば、債券は「国や企業にお金を貸す」仕組みの金融商品です。
あなたが債券を買うと、その発行体(国や企業)にお金を貸すことになります。そして、一定期間後に元本(貸した金額)が返ってきて、さらにその期間中に「利息(利子)」も受け取れます。
たとえば、あなたが「国債(日本国が発行する債券)」を買ったとすると、日本政府にお金を貸したことになります。
🔁 例:10万円の債券(年利1%、5年満期)を買った場合
- 毎年1,000円(10万円の1%)の利子を受け取れる
- 5年後に元本10万円が返ってくる
→ 合計:5,000円の利息+元本返済
🏛 債券の種類はいろいろ
債券と一口に言っても、発行する相手によって種類があります。
債券の種類 | 発行者 | 特徴 |
---|---|---|
国債(こくさい) | 国(日本、アメリカなど) | 信頼性が高く、安全性が高い |
地方債 | 都道府県・市区町村 | 国債より少し利回りが高い場合も |
社債(しゃさい) | 民間企業 | 信用度によってリスクと利回りが変わる |
特に人気なのが日本国債やアメリカ国債(米国債)などの国が発行する債券。信頼性が高く、価格も安定しやすいので、長期投資や老後資金の運用に向いています。
💸 債券の利益はどう生まれるの?
債券から得られる利益は主に2つです。
- 利子(クーポン)収入
→ 毎年、あらかじめ決められた利息が受け取れる - 売却益(キャピタルゲイン)
→ 債券を満期前に売却して、買った時より高く売れれば利益に
特に1の利子収入は、株のように業績や景気に左右されず安定して得られるのがメリットです。
💡 株式との違いは?
項目 | 債券 | 株式 |
---|---|---|
投資先 | 国や企業 | 企業 |
お金の関係 | お金を貸す | 会社のオーナーになる |
リターン | 利息+元本返還 | 配当金+株価上昇 |
リスク | 比較的低い | 比較的高い |
株式は「企業の一部を所有する権利」であり、業績が良ければリターンも大きいですが、
業績が悪化すれば価値が大きく下がることも。
一方、債券は「貸したお金が戻ってくる前提」なので、株に比べて安定性が高いといわれます。
📈 債券のメリット
✅ 1. 元本が戻ってくる(満期保有時)
満期まで保有すれば、基本的には購入時の金額がそのまま返ってくるのが債券の強みです。
(※ただし発行体が倒産した場合は例外)
✅ 2. 利息が定期的にもらえる
たとえば年利1%の債券を100万円買ったら、毎年1万円の利息が得られます。
預金の利息と比べて、はるかに高い利回りです。
✅ 3. 株式より価格変動が小さい
債券は「返ってくるお金が決まっている」ため、
株に比べて価格が大きく動きにくく、リスクが低い投資対象として扱われています。
⚠️ 債券のデメリット
❌ 1. 金利上昇時には価格が下がる
債券価格と金利はシーソーの関係にあります。(債券価格と市場金利は「逆の動き」をする。)
市場金利が上がると、古い低金利の債券は売られやすくなり、価格が下がります。
❌ 2. 為替リスク(外国債券)
外国の通貨で発行された債券は、円との為替の影響を受けます。
❌ 3. 元本保証ではない
債券といえど、発行元が倒産した場合は元本が戻ってこないリスクもあります。
特に企業が発行する「社債」はこのリスクがつきものです。
🔰 初心者におすすめの債券は?
初心者にとって安全性が高いとされるのは、次の3つ:
- 個人向け国債(変動10年/固定5年など)
→ 日本政府が発行。元本保証&最低金利保証つき。 - AGG(アメリカの債券市場に幅広く投資できるETF)
→米国債券市場にまるごと投資。債券市場全体の値動きをおさえながら分散投資が可能。 - LQD(米国の信用格付けが高い企業の社債に投資するETF)
→優良企業の社債に集中投資。企業の信用リスクを取りつつも、比較的安定して高めの利回りを期待可能。
🎯 まとめ:債券は“守り”の資産
債券は、株式のように大きな値上がりは見込めないけれど、
元本の保全性が高く、リスクを抑えて運用したい人にはオススメできる金融商品です。
特に今は、債券金利が比較的高くなってきており、今まで興味のなかった人でも、投資候補の1つとして関心をもっても良いかもしれません。
See yaー!!




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