こんにちは!
FPと工場作業員をしているどん☆です。
今日は社会人なら誰もが一度は驚く「住民税」について解説します。
特に新社会人の方は要注意!
6月になると「住民税決定通知書」が届き、手取りがガクッと減って驚く人が毎年続出します。
でも安心してください。仕組みを知っておけば、怖くありません。
この記事では以下のポイントを分かりやすく説明していきます。
💡そもそも住民税ってなに?
住民税とは、あなたが住んでいる都道府県や市区町村に納める税金です。
そして、「前年の所得」に対して「翌年6月から支払う」後払いの税金です。
たとえば、
- 2024年に稼いだお金 → 2025年6月から2026年5月までに支払う住民税
- 新卒1年目は住民税がゼロ → 2年目から住民税がかかって手取りが減る
これを知らずに2年目に突入すると、「手取りが減ってビックリ!」となるのが社会人あるあるです。
「住民税決定通知書」とは?
正式名称は多くの場合「特別徴収税額の決定通知書」または「住民税課税決定・変更通知書」といいます。
これは次の内容が書かれたとても大事な書類です:
- ふるさと納税や保険料控除などの内容
- 前年の所得額(=去年1年間の収入)
- 住民税の金額(年額・月額)
- 毎月の給与から天引きされる額
🔍通知書で必ずチェックしておきたいこと
✅ 1. ふるさと納税の反映
前年にふるさと納税をした人は、ここで必ず控除されているかを確認しましょう。
- 「寄付金税額控除」などの項目に金額が記載されていればOK
- 書かれていなければ、手続きミス or ワンストップ特例申請が漏れているかも…
⚠️ふるさと納税は「納めて終わり」ではなく「控除されたか確認」までが一連の流れです!
✅ 2. 今年度のふるさと納税の目安額
通知書に記載された課税所得額などを見れば、
「今年はふるさと納税をいくらまでして大丈夫か」も予測できます。
計算が苦手な人は「ふるさと納税シュミレーター」などを使えばOK。
🧾 通知書の構成:読み方ガイド
通知書のフォーマットは自治体によって多少異なりますが、主な項目は共通です。
主に以下の情報が書かれています。
項目 | 内容 | チェックポイント |
---|---|---|
①所得金額 | 前年の所得額 | 源泉徴収票と一致するか |
②所得控除額の内訳 | 各種控除(社会保険料控除、基礎控除、配偶者控除など) | ふるさと納税の「寄附金控除」があるか |
③課税所得 | 所得-控除の金額 | 税金の元になる金額 |
④所得割額 | 住民税のメイン部分(所得に応じて計算) | 年収と控除から妥当な金額か |
④均等割額 | 一律でかかる住民税(市町村・県により異なる) | ほとんどの人が5,000円程度(例:市民税3,000円 + 県民税1,000円) |
特別徴収税額 | 所得割+均等割の合計 | 月額にして多くないか確認 |
⑤納付額 | 給与天引きされる月額住民税 | 手取りとの関係に注目 |
⑥摘要欄【ふるさと納税の反映チェック】
以下に詳しく解説していきます。
①【所得金額】
【表示例】所得金額:4,500,000円
前年の「給与所得」など、あなたが稼いだ金額が表示されています。
チェックポイント:
- 源泉徴収票の「支払金額」と一致するか確認
- 副業をしている場合はその分も含まれているか
②【所得控除額の内訳】
【表示例】
基礎控除:430,000円
社会保険料控除:700,000円
生命保険料控除:40,000円
寄附金税額控除(ふるさと納税):28,000円
ここが最も重要な項目です!
ふるさと納税をした人は、必ず「寄附金税額控除」があるかを確認!
控除項目 | 内容 |
---|---|
基礎控除 | 誰でも一律に受けられる |
社会保険料控除 | 厚生年金、健康保険など |
生命保険料控除 | 年末調整で申請した保険料分 |
寄附金控除(ふるさと納税) | 自治体に寄附した金額-2,000円 |
③【課税所得】
【表示例】課税所得:3,000,000円
「所得金額 − 控除額」=課税対象になる金額です。
この金額をもとに、住民税の所得割が計算されます。
④【所得割・均等割】
区分 | 内容 | 税率 |
---|---|---|
所得割 | 課税所得に応じて課される住民税 | 一般的に10%(市町村6% + 都道府県4%) |
均等割 | 所得に関係なく一律で課される | 多くの自治体で年5,000円前後 |
ポイント:
- 合計で「年額いくら」払うのかがここで確定
- 毎月の給与から天引きされる金額にも影響する
⑤【納付額(月額)】
【表示例】住民税額:毎月20,000円ずつ
勤務先の給与から天引きされる金額(=特別徴収額)が、6月〜翌年5月まで記載されています。
ここで手取りの減少を確認!
「1年目はなかった住民税」が2年目から月2万円引かれていたら、それだけで手取りが減るのは当然です。
⑥【ふるさと納税の反映チェック】
チェックポイント | 説明 |
---|---|
寄附金控除の記載があるか? | 控除額が記載されていなければ反映されていない |
金額は正しいか? | 寄附金額 − 2,000円が控除額になっているか確認 |
年末調整 or 確定申告ミス? | 控除が出ていない場合は申請不備が疑われる |
🧠 住民税と所得税の違いに注意!
よく混ざってしまうので、注意しましょう。
比較項目 | 住民税 | 所得税 |
---|---|---|
支払う時期 | 翌年6月〜 | 毎月(年末調整で清算) |
管轄 | 市区町村・都道府県 | 国税(国) |
課税対象 | 前年の所得 | その年の所得 |
💡 住民税通知書を読むメリット
- 年収や控除内容の「健康診断」になる
- ふるさと納税の確認・ミス防止に役立つ
- 今年のふるさと納税上限額の目安が立つ(控除上限額÷0.8程度が目安)
- 「来年の手取り額」への理解が深まる
🧠住民税を理解すれば、将来の対策もできる
- ✅ 2年目から手取りが減る理由が明確になる
- ✅ ふるさと納税のチェックポイントがわかる
- ✅ 税金の仕組みが分かってお金の管理に強くなる
こうした理解ができるようになると、将来的な節税や資産形成にもつながっていきます。
✨まとめ|住民税は「学び」のきっかけに
住民税は、会社員であれば誰しもが関わる税金です。
新入社員の頃は「なんか難しそう…」と思うかもしれませんが、
ちょっと知識があるだけで、お金の不安はグッと減ります。
知らないままだと損してしまうことも多いので、ぜひこのタイミングで学んでみてください。


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