2025年7月に発表されたアメリカの最新雇用統計は、市場予想を大幅に下回る衝撃的な内容となりました。さらに、先月・先々月分のデータも大幅に下方修正され、市場は一気にリスクオフムードに傾いています。
目次
✅ 最新の雇用統計の結果(2025年7月)
指標 | 結果 | 市場予想 | 前月比修正 |
---|---|---|---|
非農業部門雇用者数増加 | +73,000人 | 約 +110,000人 | -258,000人(2か月合計) |
失業率 | 4.2% | 4.1% | +0.1pt |
平均時給(前年比) | +3.9% | +4.0%前後 | – |
平均時給(月次) | +0.3% | ±0.3% | – |
📉 市場の反応と景気後退の兆し
今回の結果を受けて、市場では急速に景気後退への警戒感が高まりました。特に以下のような反応が見られました。
- 株価は全面安:S&P500、ナスダックともに大幅下落。
- 米国債利回りは低下:安全資産に資金が流入。
- ドル売り・円買いも進まず、円安継続:金利差拡大を背景に円高は進まず。
ここまで株式市場は「雇用も経済も堅調」という楽観的なムードで高値圏を維持していましたが、その楽観が一気に冷めた印象です。
📌 投資判断:まだ「買い場」ではない
今回の雇用統計の弱さと、それに伴う市場の不安定な動きは、
すぐに株を買い向かうようなタイミングではないというサインでもあります。
特に注意したい点は以下の通りです:
- 雇用統計は「景気後退入り」の兆しを示しているが、
株価自体は依然として割高水準にある。 - 為替市場では円安が進行中で、日本人投資家にとっては米国資産の購入コストが割高。
- 日本株もアメリカに連動して一時的に値下がりしているが、
絶対的な割安感はなく、焦って買う局面ではない。
👀 今後の注目ポイント
今後の投資判断において、以下の動きに注目していくべきです。
- FRB(米連邦準備制度)の利下げ判断
→ 雇用が弱いと利下げ期待が高まるが、インフレ率もまだ高く簡単には利下げできない状況。 - 次月以降の雇用統計・インフレ指標の推移
→ 連続して雇用が弱ければ、本格的な景気後退入りの可能性も。 - 株価の調整局面
→ 実体経済が下向く中で、株価もようやく下げ始めた段階。まだ底打ちではない可能性が高い。
✋ 今は“様子見”が賢明な選択
焦って動く必要はありません。むしろ「待つのも投資」の一つです。
今後、市場が本格的に調整し、
割安感のある水準まで株価が下がったタイミングでエントリーを考えるべきです。
世界経済は常に変化しています。情報に振り回されず、
しっかりと「今が本当に買い時か?」を見極めながら、冷静な判断を続けましょう。
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